サヴァリッシュを2日目に聴いたが、素晴らしい演奏会だった
ゆっくり登場する姿は白くてふわふわした、何かの抜け殻を連想させたが
指揮棒が振り下ろされた瞬間から以前にも増した彫琢の深さ、
音の清冽さに驚かされた
2曲目のパユには開いた口がふさがらなかった これほどの才能を
持った人が存在する事自体が不思議な感じさえした
オケも第二楽章あたりから透明度を増し正に絶品であった
アンコールには予想通りバッハのサラバンドが演奏された
ブラームスはサヴァリッシュとしてはやや遅めのテンポに感じたが
その表現の激しさや以前は見せなかった部分のリタルダント等に
この指揮者も新しい局面を迎えている事を思わせ、胸がつまった
サヴァリッシュはその名声が頂点に達してからも必ず毎年N響に登場していたが
スプーンで砂糖をかき混ぜる程度の小さな動きにも鋭く反応するオケを見ると
晩年における音楽的安住の地のひとつにN響の指揮台を
早い時期から決めていたのでは、と思った