アマは比べたことがないからわからんが、少なくともプロTp奏者の個人技量に限って言えば、
日本は欧米各国に比べて著しく劣るのは確かだ。これは多くの音楽関係者が認めるところだろう。
だが、ちょっとだけ耳を傾けて欲しい。

親しくさせてもらってる日本のプロオケのTp奏者が2人いるんだが、
もう両者ともトップを降りてアシスタント的な役割に回っている。
留学した国も違えば、奏法、音楽性ももちろん違う2人だが、
共通しているのは、今でも日に4〜5時間の基礎練習は欠かさないこと。

やっぱり維持するのって大変なんですか?との問いに、
「維持なんかじゃない、もっと上手くなりたいからだよ。」

40代後半あるいは50過ぎて、まだまだそういう向上心をもって頑張ってる人がいる。
これだけじゃない、血のにじむような努力を重ねている日本人奏者もたくさん存在する。
もちろんプロである以上、努力したことがへた糞であることの免罪符にならない事、
さらに、地位にあぐらをかき、ろくに努力しない論外な奏者がいる事も承知している。

俺には、日本人奏者は全体的に練習量が劣っているとは思えない。
とあるラッパ吹きがウィーンに留学した際、
「音楽的な面で、向こうの人が何も考えなくてもすんなり出来ることを日本人がやろうとすると、
かなりの集中力と鍛錬が必要になる。だから今はあの人たち以上に日々努力するしかないんだけど、
許されるのであれば、もっと若いときにこのことに気づきたかったな。」
と言っていた。

何を言いたいかといえば、
ただへタレだ糞だ練習しろで片付けていても何も始まらないのではないのだろうか、ということ。

才能や練習量も大事だが、かなり上のほうでも指摘されていたように、
教育システムを抜本から見直さないと、どうしようもないのではないのか。
それも、質の面で欧米と同じ事をやっていただけでは、いつまでも距離を詰めることすらできない。
そういうことじゃないんだろうか。