現代のオーケストラはとても大きな音がする。それを支えるのが金管楽器。
金管が弱いところは他がどんなに優秀でもだめ。少なくとも世界レベルにはならない。
ロマン派以降の大曲なら、ほとんど金管楽器の力がオケの評価を決定的にする。
曲のクライマックスで、圧倒的に輝かしく鳴り響く金管セクションが不可欠。

金管楽器を育てるのは指揮者であり、ホールであり、観客だ。
まず指揮者が金管楽器に積極的に吹かせ、金管奏者はホールを十分に鳴らすという
経験を積んで、上手になっていく。
弦楽器や木管楽器との一番の違いは、やはりダイナミックレンジの大きさだ。
アンサンブル楽器であると言う点では、当然共通点が多いわけだが、ffで圧倒的に
吹き切るというのは金管特有のもので、プレーヤーにも独特のメンタリティが必要
とされる。そしてそれは前述したようにステージでの経験を経て自信や確信になるもの
であって、突然大きな音を要求されてもまず無理。