7/9(日)

いずみホールで、アンサンブルSAKURA 大阪特別公演(指揮:宇野功芳)が行われた。
アマチュアのオーケストラを音楽評論家として 著名な宇野氏が指揮するもので、過去2回の
東京公演に続いて、今回が初の大阪公演。

東京での怪演にしびれた熱狂的なファンが 「SAKURA咲かそ!ナニワ委員会」を発足させ、
1年余奔走してようやく実現した。
チラシ作成、プログラムの執筆・編集、広報など全て委員会メンバーがこなした。
職種も年齢もさまざまな仲間が、音楽が好きだ、宇野氏指揮のアンサンブルSAKURAを大阪で
聴きたい、というだけの理由で結集し、夢を実現した。
委員会の意気に感じてか、はたまた宇野氏へのユニークな 楽曲解釈への興味からか、会場は超満員。なにわっ子も捨てた
ものではない。

演奏曲はベートーヴェンの「コリオラン」序曲、交響曲第8番、交響曲第3番「英雄」。
壮絶な演奏であった。技術云々を超えた音楽への愛が溢れていた。
団員、指揮者、観客、委員会のメンバー、誰もが素晴らしい笑顔を見せた。

エピソードを一つ。

会場のいずみホールでは、気密性の維持と防音のため、ホールへの出入り口の扉は二重になっている。
ところが、係員の言によると、当日はその内側の扉がどれも閉まりにくかったという。
会場の熱気、演奏者と聴衆双方の音楽にかける思いの深さ・激しさ。
そうしたエネルギーが濃密な気体へと凝縮して、扉を圧したのであろう。
私は決してオカルト主義者ではないが、精神が物質へと化体することが
本当にあり得るのかも、などとつい考えさせられた。