NAXOS「日本作曲家選輯」十枚目を聴きたおすスレ
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0396名無しの笛の踊り
04/11/21 12:12:06ID:6WCipxLwそういうことではなくて、80年代前半までは伊福部や諸井三郎の音楽は
批評家、演奏家からまともにとりあってもらえなかったということです。
70年代までも保守前衛両方含めていい曲はたくさんありました。
ただ無調からあとの音楽でないとまっとうに評価すべきではないという不文律が
その時代までは厳然としてあって、吉松の被害者意識もその時代に自分の曲が相手にされなかったところから出ている。
吉松はそのトラウマからぬけられないで今も語っているわけです。
392には吉松が前衛の曲をばかにしているという被害者意識があるようなんですが
伊福部も清瀬も諸井も矢代も早坂も、ばかにされきって罵られていた70年代を知っていれば
吉松の言葉じゃお返しにもなってないくらいのもんなんです。
日本の戦後の作曲家の歴史を語る評論に、伊福部なんて名前が一度も出てこないのが普通だったんですよ。
黛や石井真木なんか伊福部の弟子なんて恥ずかしくて言えなかった。
経歴に載せないようにしていた時期もあるくらいです。
別の言い方をすると、吉松はああいう発言をくりかえすことによって、偏りすぎた振り子を引き戻すための
工作をしていたんです。引き戻すためには過激に語る必要があったんです。
その吉松の言葉からしか知らないと、彼はおかしいと見えるかもしれない。
しかしその前の時代を知っていればおかしくない。そういうことです。
それから追加すると、諸井三郎は70年代にも尊敬はされていました。
しかしその尊敬はベートーヴェン研究者と作曲教育者としてであって、作曲家としてのものではありませんでした。
作曲家たちは、あんな古めかしい音楽よりも遙かに新しく優れて立派なものを作っている、
伊福部や諸井の音楽はただのポンコツだと思っていました。
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