昨夜のマーラーは、3楽章の半ばくらいから明らかに集中力が途切れてしまった
ように感じた。マゼールが絶好調のときに見せるあの異様な集中力を失ったら
彼の音楽には何の魅力もない。その後のマゼールは単に交通整理をしていただけ。
斜め正面から見ていたけど、明らかにかったるそうに振っていた。4楽章のはじまる
前に、マゼールが「ふう・・」と大きな溜息をついてしまい、その溜息をごまかす
かのように何度も相槌をうっていたのが印象的だった。マゼールならもっともっと
やれるはずだが、ダレてもなんとか振れてしまうのがマゼールの人気を下げる
最大の原因かもしれない。残念。NYPは金管やホルン群は確かに素晴らしかったが、
木管は呼吸が浅く魅力が薄い。弦は予想以上に歌があってよかった。