102続き
ヴァイオリン協奏曲。庄司紗矢香はすっかり硬さが取れて来た。全体が叙情的な曲風だが、
1楽章中間部の荒々しさや、静けさが戻ってから弱音器を付けた後半まで順調。2楽章は
協奏曲では異例とも思えるスケルツォ。躍動的な弾き回しは安心して聴けたし、後半の技巧的
な部分も破綻は無く、最終楽章も至って無難だったが、曲の構成が、緩=急=緩ということ
もあり、アピールするには損な曲かも知れないが、私的には安定度の高い演奏で満足できた。

交響曲No.5。プロコフィエフもマーラーもオケの優秀な部分を存分に引き出した演奏。
プロコフィエフは今回一番のアンサンブルで、全楽章とも秀でた内容。金管も素晴らしく、
4楽章の長いコーダはただ圧倒された。マーラーは、独特の恐怖感や粘着質的な演奏を廃し、
結構スマートに小気味良いテンポでまとめたもので、部分的にはアクセントの強調なども
見られたが、金管も良い出来だったし、4楽章のアダージェットも美しく、終楽章終結部の
豪快な金管群はスケール十分の演奏に花を添えた。

ザッツ・ア・プレンティはペット他の金管パートのみだが、ほぼ万全の出来と言えるほど
素晴らし演奏。ワーグナーの2曲も良かっただけに、また2年後位の来日を楽しみに
待ちたい。1日位はガーシュイン、コープランド、グローフェなどの曲を取り混ぜて欲しい。
ツアーは明日(28日)名古屋が最終日。