五嶋/ムター/ハーン、世界一は誰だ!
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2005/05/21(土) 18:59:51ID:yF4lCgWvたとえば、オーロラを見るときに覚える、一種、畏怖の念と言ってもいいかもしれない
感動。その自然現象の精妙さ、美しさ、不思議さ。ハーンの音楽は、そういうヒューマン
な次元を超えた領域にある。ゆえに、あくまで「人間的」であることをもって良しとする(ら
しい)樋口氏には、何も「語りかけない」というのもむべなるかな。
いわば、ハーンはバッハの人間性をつむぐのではなく、その神性を抽出してみせる。
もし、星が、空が、海が、風が、太陽が、木々のざわめきが、小川のせせらぎが、森の
静けさが、あなたに語りかけるのを聴く耳がないのなら、ハーンの演奏が語りかけるこ
ともないかもしれない。
確かにハーンの様式感は恣意的なデフォルメを排除したものではあるけど、それを
もって新即物主義とすることはできない。根本的にザハリッヒではなく、ナチュラーレ
だからね。だからこそ「新しい」と言っている。リサイタルを見れば、すぐに判っただろ
うに・・・
なによりもまず、暖かくて、自然で、息づいている音楽。ものすごい集中力が、何の
緊張もなく実現されるのを、初めて見た。何かもっと強烈な(それこそ初期のポリーニ
のような)ものを予期していたから、肩透かしを食ったような感覚すら覚える(それで文
句を言ってる人も多いかも)くらいの自然さ、さりげなさ。
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