フルヴェンのgebhartリング、リマスター盤が到着しました。ちょっと聞いた感想。
音が、海賊盤臭さがほとんど抜けたという感じです。前の、gebhart盤を持っていて、
愛聴してましたが、人工的な音が普通に変わったという印象です。オケの音が、自然に
なったせいか、なにをやっているか手にとるようにわかるということ。バイロイトと
逆でオケが勝った録音なんですが、その利点がというか、ここにきて全面的に美点に
変わってます。
オケは、普通のリングと違って、すごい起伏が激しいです。これは、ほかのすべての
指揮者とフルヴェンがまったく違っている点だと思いますが、それが、自然に聞こえ
ます。つまり、録音の調子が悪いとか、マイクの位置がおかしいというより、
フルヴェンが狂ったような指揮をしていたんですね。オペラ演奏というより、オケの
演奏会というくらい、オケが聴きものです。流したところがありません。オペラ全体
が、緊張感で満ち溢れています。
フルヴェンの指揮するオケのすべてが聴きものになっています。それくらい、オケが
聴きやすいです。これは、フルヴェンファンにとっては、涙ものです。そして、フル
ヴェンのリング演奏が真剣ものすごいものだったということを、思い知らされてしま
います。
もう少し具体的にいうと、バイロイトの1956年のクナの録音のオケと声のバランスを
逆にしたという感じです。声も、バイロイトのふたがかぶさったような音ではありま
せん。鮮明です。今、ラインの黄金の終わりを聞いているくらいでこれだけ興奮して
いるのだからフラグスタートが出てくる段階になったら、どうなるか、恐ろしいです。