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「序奏とアレグロ」は楽器製造のエラール社からの、ハープを主役にした作品を
という依頼に応じて1905年に作曲された。

当時、プレイエル社が新たにクロマティック・ハープを開発し、1900年に
ブリュッセル音楽院に、1903年にはパリ音楽院にこの楽器の講座が開設されていた。
ドビュッシーはブリュッセル音楽院でのこの楽器のための課題曲を依頼され、
1904年に「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」を作曲した。

エラール社はそれに対抗して、従来から用いられてきたペダル式ハープの変わらぬ
優位を証明すべく、ラヴェルに新作を依頼したと伝えられる。実際、現在では
クロマティック・ハープは廃れ、上記ドビュッシー作品もペダル式ハープで演奏される。

ラヴェルはこの作品をほぼ1週間、うち3晩はほとんど徹夜して書き上げたという。
友人たちに誘われてオランダへの船旅に出発する間際の依頼だったため、このような
早書きかつハード・スケジュールになったが、それでも出帆には間に合わず、後で
友人たち追いついたという。

私の手元にあるCDは3種類。
(1)アンサンブル・ウィーン=ベルリン(ハープ:マルギット=アンナ・ジュス)(DG)
(2)リリー・ラスキーヌの芸術6 ハープ室内楽作品集3(Erato)
(3)スカイラ・カンガ&アカデミー室内アンサンブル(Chandos)