9月1日に書き込んだ書き込みに、私は再度、345という番号を与えた。
それは、私の書き込みが一流だからだ。
今、私は充足した気分に満ちている。
私は、9月1日に345の書き込みを書き込んでから、毎日、何回もこの書き込みを見てきた。
今日も、この書き込みを見るのは10回目だ。
私は今日も心の中でつぶやいた。
「完璧だ・・・」
そう、私の書き込みは完璧なのだ。
いつしか私は、スーパーの屋上での演奏会を思い出していた。
あれは、冬だった。
一流の活動歴を誇る私は、自分の実力で、この仕事を勝ち得たのだ。
実力がなければ、スーパーの屋上でアトラクションの余興の演奏など行えまい。
音楽の世界は、実力が全てだ。
実力が全てだ。
そう心につぶやきながら、木枯らし吹きすさぶ中、子供づれしかが数人しかいないスーパーの屋上で、私は本場仕込みの演奏を行った。
だから私の活動歴は豊富なのだ。これも、私の実力の賜物なのだ。
またある時は、カラオケの伴奏をカラオケ喫茶で行った。
私の伴奏は一流だった。それは、私に実力があり、誰にもひけをとらぬ活動歴
が私にはあるからなのだ。
今日はこれから子供へのレッスンだ。
一回のレッスン料は500円だ。
それは、私のような実力のある一流の音楽家がレッスンをするのだから、
妥当な値段だろう。誰にも文句はいわせまい。
なにしろ私は、豊富な活動歴を誇る、実力勝負の音楽界で勝ち抜いて来た勝者
なのだから。
明日は、スーパーのレジ横で演奏だ。忙しくて目が回りそうだ。
私は誇らしい。このような自分が誇らしい。