朝比奈のブル5、最後の金管バンダは必ずしもシャルク版の影響ではないらしい。
70分以上演奏してきて最後にffで延々と吹かされるから体力が保たない、
という現場の判断だと言っている。

かつてヨッフムがコンセントヘボウと来日した際には、
大フィルの金管奏者をセットで貸し出したとも言っているから、
最後にバンダを付けるという演奏上の慣例が一部には出来上がっていて、
遡ればシャルク版にも行き着くとは思う。

ただ、朝比奈本人にはそういった認識はまるで無いらしく、
「そんな楽譜があるんですか?」と金子建志に質問している。
(金子建志『朝比奈隆交響樂の世界』pp.294-296)