本気出すとね、上手いんだよ。
去年だっけ、ネッロ・サンティ指揮のB定期「絹のはしご」なんかは、
「ああ、このひとやっぱり楽器吹くのが本職なのね」と思わせる出来だった。

文章で受けねらいに走りすぎというのはね、昔から。
「オーケストラは素敵だ」に収録されている文章にも、その片鱗が伺える。
真剣な文章書くと、そこそこ読めるんだけどね。

デイリー新聞のエッセイは漏れも読んだけど、自分で自分のギャグや文才に
酔ってるような気がして、ちと醒めた。三谷幸喜が書く脚本とか、宮藤官九郎が演じる
芝居みたいなもんでね、面白いとは思うんだけど狙いすぎてくどいの。

三谷と「おけぴ」やったりとか、親戚の宮崎映画作曲家に曲書いてもらったり、
環境は物凄く恵まれている人なんだけど、それをもっと生かせたんじゃないか、とは
漏れも思うけどね。もうちょっと自重していれば、ドイツの放送オケ、バイエルンや
シュトゥットガルトなんかに入れたんじゃないかと思うよ。首席かどうかはともかくとして。