評論家の宇野功芳が書いているように、バックハウスは教職にも就かず、指揮や著作活動も
せず、酒も煙草も嗜まないという求道的な生活を貫き、ピアノ一筋の人生を送ることで晩年の
至高の境地に達した偉人だ。
女々しいセンチメンタリズムを小器用な楽曲把握で聴かせるだけのケンプなどとは、しょせん
芸格が違う。