せん妄状態は、軽度や中等度の意識障害の際に、幻覚・錯覚や異常な行動を呈する状態です。
大抵は短時日の間に急速に出現し、一日の中でも、ある時は普段と変わらないのに、
ある時はありもしないことを口走って興奮すると行った具合に、症状が変動するのが特徴です。
老人や大病をした人が、「急に訳のわからないことを言って興奮しだした」という時には、
かなりの場合、せん妄状態に陥っているものです。
せん妄状態についての知識がないと精神病と間違われてしまいますが、
意識障害の一種であり、身体的ケアの必要な状態です。
せん妄は元来夜間に悪化しやすいものです。
とりわけ夜間に限ってせん妄状態が現れる場合に、夜間せん妄といいます。
夜間せん妄は老人(特に痴呆症を伴う場合)にはしばしば認められます。