今日の阪は盛大にブーを食らっていた。
それもそのはず、ジャコミーニがアリアの途中何度も早目に突っ掛けるのに
絶対に譲歩せずにオケを長々と引っ張り、ずれっぱなし。いくら何でも
ジャコミーニ相手に自分のテンポで引っ張るなんて1000年早いわ!
歌手が気分高揚してきても、棒は熱の無い素っ気無い振り方の連続。
この人、本当にオペラを振れる指揮者なのかちょっと疑問に思う。
少なくともベリズモは止めた方がよさそう。モーツァルトなんかを
やる方が似合っている。

とは言えこの公演、ジャコミーニを始めとして歌手は粒ぞろいで楽しめた。
トゥリッドゥ(キス)、トニオ(ティッヒ)、ペッペ(吉田)がそれぞれ
良い味を出していた。
女性陣はまあまあと言う感じ。サントゥッツァ(フィオリッロ)は強い
声だがやや強引な印象。トゥリッドゥとの場は良いのだが、明らかに非力な
アルフィオ(青戸)との場で完全に浮いてしまったのはちょっと可哀想。
ネッダ(ガルスティアン)は高音がやや突っ張り気味。
合唱は女性の声が浅く突っ張っているのが耳につくことがある。
劇中劇での観客の芝居はみなそれぞれに味が出ていて面白かった。
東フィルはオケの内部ではまとまっていて、その点では良かった。
悪い棒なりに自分の仕事は確実にこなしたのだと思う。