>>768

具体例でいうと、顕著なのはトリスタンやパルジファルなどのワーグナー演奏。
あんな脈絡のないつんのめるような呼吸感と流れない音を歌心ありと言う人がいたら、お目にかかりたい。
それこそハイティンコのほうがまだマシだよ。岩城は知らないけど、アバドほど歌心のなさを感じさせた指揮者は漏れの記憶には他にない。
新盤のマーラーも「つぎはぎ」といわれていたね。いわんやベートーベンをや。
ロンドン響とのラヴェルにもその欠点を些か感じるが、ベルリンフィルとのドビュッシーではより目立つ。

話はちょっと変わるけど、漏れに取ってアバドの欠点でむしろ大きいのは、この歌心という以前に、全体の音作りが全くきれいでないところだけどね。
録音では補整されてるからよくわからないと思うが、実演で驚いた。「明るく軽い」「風のような」という印象が一般にはあるように思うけど、とんでもない誤解。
少なくともベルリンフィルとの演奏は「丸まった鈍い」音であることが多い(小編成のベートーベンがまさにそれ)。だから各楽器のソロの部分のうまさが余計に目立つ。