>>628
ムーティは正攻法ね。なるほど。楽譜通り歌えとか楽譜通りリピートしろといった
レベルの話を別にすれば、確かに伝統から外れた解釈はまずやらないよね。

しかし、ムーティには新しい価値観を生み出そうとするチャレンジ精神が欠けている。
別にアバドを比較の対象に引き出さなくとも、アーノンクールやかつてのブーレーズ、
ベームだってヴォツェックやバイロイトでのワーグナーは挑戦そのものだった。
カラヤンにしても徹底的に自己の美意識で染め上げてしまう独自のスタイルはある意味
新たな価値観を生み出していたといえるし、ラトルにいたってはチャレンジ精神旺盛
そのものだ。そしてそれ故に好みを激しく分けているといえるのかもしれない。

ムーティにはそういった側面は全く見られないし、今後もまず期待出来そうにない。
故に新鮮味を感じさせない、いやそれ故正に現代において人気を得られた指揮者なのだと
いえないだろうか。まああの外面的なポーズも人気の要因であることは否定しないけどね。
(アバドにしても今となってはもう新鮮味は期待薄と言わざるを得ないだろうが・・・)