>>159
あれはなんというか、凄まじく異形の演奏です。とにかくテンポ設定が異常で、第1、第2
楽章のテンポの遅さはハンパじゃありません。最初は面食らうと思いますが、ずっと
聴いていると、だんだんこれが正しいテンポなんじゃなかろうかと納得しそうになって
しまう、不思議な説得力を持つ演奏です。

あまりに個性的な演奏なので好き嫌いは分かれると思いますが、個人的にはクレンペラー
の全演奏中で、メンデルスゾーンの「スコットランド」(バイエルン放送響盤)、ロ短調ミサ
あたりと並ぶ最高のものの一つではないかと思います。

ただ、いかんせん現在では輸入盤・国内盤ともに廃盤の模様で、入手がかなり困難に
なっているようです。