野々村 禎彦
レコ芸8月号の吉松隆の無内容な戯言は、絶対に許せない。
現代音楽 に対する彼のワンパターンな罵詈雑言は聞き飽きたが
(戦後も素晴ら しい調性音楽を書き続けたプーランクが、ウェーベルン
やブーレーズ の音楽も愛していたのとは大違いだ)、死者を利用して
妄言を垂れ流 そうとするモラルの低さには、呆れる他ない。彼も
現代音楽関係者の 端くれなら、武満氏は「上を向いて歩こう」を始めとする
戦後を代表 する曲を数多く書きながら、妻子を養うために、それが中村八大作品
として流通する事を甘受しなければならなかった悲劇のメロディスト
であったことを知らないはずはない。これこそ奢りというものだろう。