>>692
寡作の人ですね、ベルク。生涯を二つのオペラのために費やし、合間合間に
器楽分野の作品がぽつりぽつりと並ぶ、そんな感じ。一つ々々の作品に、
どれほどの時間と才能を注ぎ込んでいたことか…。

音楽史的には「ヴォツェック」、作曲家の個人史的には「ヴァイオリン協奏曲」
が最重要と重々承知の上で(ご存知のように、20世紀におけるオペラとVn.協奏曲
の最高傑作の一つ)、それから、私が最初に嵌ったカンマーコンツェルト(この
作品もまた、濃密な音楽表現と、構造の風通しの良さが一体となった稀有の音楽)、
最初期からベルクそのもののOp.3、下世話な物話が音楽によって人間的普遍
にまで高められた「ルル」(…ああ、限が無い)、全て割愛して…

<<三つの管弦楽曲Op.6>>

音楽に捉まえられて身動きが取れない、そんな体験をこの曲で初めて知りました。
永遠の一瞬。もう一度この体験を得たいがために、私は音楽を聴き続けています。

【ドビュッシー】(再)。