ピアニスト川上敦子さんの演奏を中心とした演奏は、招待券をばら撒いた効果(?)だけでなく、昨年6月の「ピ
アノ組曲」より、多くの聴衆が集まりました。演奏されたのは、二台のピアノのための「リトミカ・オスティナー
タ」(初演:共演は岡原慎也さんで、一部にはこちらの方が上手だったとの声も)、「トッカータ」、日本組曲か
ら「盆踊り」と「七夕」、ピアノのための「日本狂詩曲」(初演)でした。「リトミカ」は、やはり管絃楽版の深
みには届かない物足りなさを感じました。機械的なピアノ独創部分は、綺麗な演奏なのですが、是非、オケとの共
演を聞いてみたいです。まあ、譜めくりのミスは、愛嬌としても、そこで演奏が中断するのはいかがか。せめて暗
譜で弾けるくらいでないと、、、「トッカータ」は、ギターを単純に置き換えただけ、という実はとても難しいこ
とをやっているのですが、ピッチが速すぎで、情感を失った機械的な演奏に聞こえました。この日の収穫は、「日
本組曲」でしょう。音更・さいたまと演奏を重ねてきた効果でしょうか、過去の演奏よりもしっとりと良い演奏に
思いました。「日本狂詩曲」は、面白い試みだったのですが、やはり伊福部音楽の真髄が絃楽器にあるということ
を痛感させられました。なお、アンコールは、延々と長かったのですが、その中で、伊福部先生が演奏に反対して
いた「アイアイアゴムテイラ」の伴奏をピアノ演奏のみで弾くという愚挙を行い、聴衆の失笑を買っていました。

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