1940年代までは途方もない技巧だと思う。これは本当に。
1950年から晩年までは少々落ちているのもまた事実。
>>358もそうだけど晩年の演奏の数々はシュナーベルよりも技巧が覚束ないかも。
それでも「上手いなぁ」といつも感心する語り口や色彩は衰えたとは思わない。
ただ奏者の自由で対処するロマン派的感覚と
技巧が相反して破綻している部分もあるけど全体の流れや繊細さは失われてはいない。

最晩年の1963年の演奏では映像のラフマニノフop32-10とライブ録音のベートーヴェンop73
もし聴く機会があったらお勧めできるけど自分の死期を悟っていたのではないかと思う。
完全に技巧を取り払って淡々と滋味を紡ぎだしたある種の越境。
音色も往年のキレと違った円やかで深遠にまで響くような音色。