第6番は、単純に冬の終わりから春にかけてのロシア人の季節感と精神性を表現し
たものと解釈している。そのひとつの証拠といえるものが第一楽章のラストで木管
で奏される鳥の声を模したと考えられる音形だ。ショスタコーヴィチが当時レーニ
ンの形象を交響曲にしているという発言をしたことから、第6番がそれにあたる
との解説がなされたことがあったが、“レーニン交響曲”というのは曲の内容
からまったく見当外れだと思っている。