【甘美】ラフマニノフ2番【雄大】
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0007名無しの笛の踊り
04/03/19 18:45ID:nmAv5i+mソヴィエトなど、世界各地でこの交響曲を演奏してきました。各国の歴史や文化が
どんなに異なっていようとも、ラフマニノフの熱情的な音楽は、あらゆる聴き手を
感動させました。私の音楽生活において、最も忘れがたい出来事の一つは、この
交響曲をソヴィエトで演奏した時に、モスクワの聴衆が、公然と人目をはばかることなく
泣いていたと知ったときのことでした。
LSOの楽団員と私が、演奏会終了後に楽屋口から氷のように冷たい通りに出ると、
演奏会を聴いていた人たちはまだ私達を待っていてくれました。一人の若い女性が
私のほうへ近づいてきて、ブロークンな英語とフランス語を入り交えて、私達が
ラフマニノフの交響曲を演奏したことに対しての感謝の気持ちを話してくれました。
それから、彼女はラフマニノフの演奏への感謝のしるしとして、私にオレンジを
ひとつくれました。彼女はきっと、このオレンジを手に入れるために、その日の午後
長い間行列に並んだのでしょう。
私は、この長大な作品を演奏する際に、慣例となっていたカットを行ってきたことを
ずっと後ろめたく感じてきました。レニングラードを訪れた際にも、ラフマニノフ自身も
終楽章に短いカットを施すことを許したという話を聞きましたが、スコアをもう一度
調べ直してみてから、すべての音符を復元することを決心しました。作曲者自ら行ったと
いうカットも、元に戻そうと思ったのです。それは交響曲の姿を、まぎれもなく長いものに
してしまいますが、この曲の持つ誠実さと迫力、心に触れる叙情性は、長い演奏時間にも
十分耐えうるものだと思っています。
私は惜しむことなく、また情熱をこめて告白します。
私はこの作品を愛しています。ロンドン交響楽団もその気持ちは同じであり、
我々はこれから先も長い間、この曲を演奏しつづけることでありましょう。
―アンドレ・プレヴィン
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