>>44、>>46
一言言っとくが、リート演奏史におけるシュヴァルツコプフとF-Dの功績は
ドイツ、オーストリアの一文化であったリートをグローバルなものへと広めたことにある。

もちろんこの二人の演奏にはその過程で失わなければならなかったものもある。
ちなみにこの二人がロンドンに進出するにあたって、共にG.ムーアを
パートナーに選んだことも象徴的だろう。

ゲルネに代表されるドイツの若手リート歌いは、すでに過去のリート文化とは
隔たれたところから出発し、新しい表現を模索しているように思える。
その点ではボストリッジも、方法論が大きく違うだけで変わらないだろう。

実際現在のリートの演奏メソッドはシュヴァルツコプフ、D-Fのスタイルと、
白井&ドイチュの解釈論の二つによって支配されている。
すべてのリート歌手はこのどちらか、もしくは両方の影響を受けているといえる。