>>965>>973他、>>989 うなり声と66年来日公演の関連で、自分の唯一の
カラヤン生演奏体験の記憶を一つ。66年4月29日の広島公演でのベートー
ヴェン第5の第1楽章途中で指揮棒を落し、とたんに両腕の動きが大きく
なってノンタクトで振りつづけたが、何箇所かの音の間(ま)では力んだ
ような大きな「ウーン」を連発した。この楽章が終って、弦楽器奏者が目
の前に落ちていた指揮棒をカラヤンに渡し、以降は「おとなしく」なって
うなり声はほんど聞えなくなった。この日はブランデンブルグ協6番での
カラヤン自身のチェンバロを含め、比較的めずらしい光景に出くわした。
ブルックナー第8はテレビで全曲を視聴したが、カラヤンの眼は約80分に
わたって閉じたままで一度も開かなかった(ように見えた)。もろもろの
記憶は別に、この来日時のベートーヴェン・チクルスを境に、個人的には
カラヤンの演奏(いいものもあるのだが)から遠ざかっていった・・・。