ぼくの評論家稼業も50年になるが、指揮者で最高の演奏を聴かせてくれたのはやはりカラヤンで
ある。どうしてムラヴィンスキーなどを評価していたのかわからない。
 指揮者以外でもチョンとかハイドシェックなどを絶賛していたのを思い出すと、思わず赤面してし
まう。もうすぐぼくも75歳。人生の終焉を感じだしたこのごろようやくカラヤンの偉大さがわかっ
てきた。これまで軽薄な批評を音楽メディアにまき散らしたことをこの場を借りてお詫びしたい。