日本の桶にもう一つ積極的に聴きたいと思わせるような魅力が無いのは、
おそらく金管セクションに原因があると思われる。
近年は上手な人もちらほらいるようだが、セクション全体としての「色」
がはっきりしない。外国の人気のあるオケはどこでも金管セクションに
はっきりしたスタイルがあって、何を演奏するにも自分たちのスタイルや
響きを充分意識しているのがうかがえる。
金管楽器は他の楽器に比べて音が大きいのでスコアの音量の頂点で、オケ全体
の音色を支配する。ここで強い印象を与えるには個人の力が充分なことと、機能的に
完璧なアンサンブルが出来ること、そして重要なのはセクションの「色」を意識する
ことだ。日本のオケはそこが弱いように感じる。