>>363(つづき)
バックハウスのピアノソナタが海外で権威的に扱われていると本気で思ってたら、
欧米のアマゾンの投稿評とか売れ具合でもみて、他のピアニストと比べてみな。
或いは、次に君が海外旅行に行ったときにレコード店を尋ねてみな。
バックハウスのピアノソナタなど、タワレコ並のマニア向け
レコード店にしか置いてないのがわかるだろう。
ケンプやグードなどとは、売れ行きや人気に雲泥の差がある。
新しいものより古いもの、ベートーヴェンならバックハウスという
固定観念は、グローバルなものではなく日本人に固有なもの。
欧米人も同じ感覚でみてると思ったら、そうでもない。
彼らは、演奏者と作品に内在する形而上学的関係、即ちネームバリューではなく、
自分の耳で聞いてよいと思ったものを選ぶ傾向が日本人よりずっと強い。
バクハツヲタは、一度「バックハウス」という名前を括弧に入れて、
彼の演奏のみを聴くといい。「バックハウスだから」とか思ってはならない。
おいぼれじいさんの、ヨボヨボ演奏を最上級と崇めていた自分を恥じることだろう。
天国のベートーヴェンも、孤高の作品群があの程度の解釈に貶められ、
それが地上でスタンダード視されていることは、さぞかし無念にちがいない。