>>652
たぶんまとまった文献としては、

S. Celibidache, Ueber musikalische Phaenomenologie (Triptychon, 2001)
http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/3935993021/

ぐらいしかないと思いますが、残念ながら私はまだ実物をみたことがありません。

ただ、チェリがインタヴューなどで現象学について語っているくだりを読む限り、
もともとの哲学の世界での現象学とはあまりつながりはないのではないか、
という気がします。「雰囲気は似ている」といった程度でしょうか。

おそらくチェリ本人も現象学についてはほとんど理解していないか、あるいは
そもそも興味はないのかもしれません。現象学を音楽の分野に応用したという
よりは、むしろ、現象学の考え方にインスパイアされて、独自の「音楽現象学」
にたどり着いた、という感じではないでしょうか。

一応、現象学のきちんとした入門書としては、次をオススメしておきます。

谷徹、『これが現象学だ』 (講談社、2002年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061496352/
斎藤慶典、『フッサール:起源への哲学』 (講談社、2002年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062582406/
D・ザハヴィ、『フッサールの現象学』 (晃洋書房、2003年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4771015015/

まちがっても竹田青嗣の本は読まないよう気をつけてください。あれは
わかりやすく書いてあるので一般的には流通しているようですが、現象学の
解説本としては間違いだらけです。