シチェルバコフ盤の第4楽章の終盤、原曲なら興奮が高まって終えるところを、
(ただ技術的に無理があったのかもしれないが)極端なスローテンポで歌っている。
その天国的浄化とも言える美しさ、歓喜の末に訪れる静謐な昇天、
数百の作品を経て旅人が行き着いたこの美しい休息を何物に喩えられようか。
カツァリスを含む他の演奏には無い真の「安寧」がここには存在する。