>>897
一次資料を駆使して大変緻密に論証しています。学術的な注釈は1000箇所以上におよび
ますが、文章の段落のすぐ後に置かれているので、読みやすいです。
内容は例えば第1巻「生涯」篇でも、いわゆる伝記本に書かれている内容の真偽を丁寧に
論じています。

第2巻「声楽曲」、第3巻「器楽曲」では主な作品について成立事情も含めて詳細に分析して
います。例えばヨハネ受難曲は31ページ、マタイ受難曲は21ページ、ミサ曲ロ短調は26ページ、
フーガの技法は21ページ、ブランデルブルク協奏曲にいたっては39ページにわたって分析
されています。なお第4巻「資料編」は日本版独自のものです。

おそらく現在日本語で手に入るバッハ関連書籍の中で、もっとも網羅的なものだと思います
ので、興味があるのなら、買えるうちに買っておいた方が良いかも。