ギレリスはネイガウスに似ている。特に気性の激しい所が似ている。
ゲンリッヒは霊感に頼った恣意的な要素が強い。
ヴェデルニコフは計算尽くしで演奏する極めて慎重かつ冷静タイプで
あまりネイガウス的でない。実際彼は音色が固過ぎて柔軟性に欠けるし
響きの繊細さは無い。几帳面に演奏するのが好きな人向け。
リヒテルはかなりネイガウスの影響をかなり受けているとみえる。
ネイガウスの演奏を聴いていると高音がかなり後まで長く伸びている事が
よくあるが、あれは恐ろしく繊細な左手のお陰だろう。
歌わせるときは諸々のモチーフがメロディーの線を決して揺るがせる事の無い。
彼は、音楽は響きの芸術だと言ったがまさにそれだ。
これが実際、出なくてイイ音をばんばん出してうるさいピアニストが
五万といる。
彼はまさに詩人だろう。