プロコのCDを整理したついでに、「花咲け偉大な国土よ」(革命30周年のための
カンタータ)Op.114の聴き比べをやってみますた。(世界初?)
もともと作曲者が気乗りのしなかった作曲だったせいか、妙に脱力の曲だ。
(1)ロジェヴェン/文化省SO+ポリヤンスキー/文化省室内合唱団 メロディヤ SUCD10-00205 (c)1991
この曲の標準的な演奏だが、改訂版の歌詞で演奏されている。改訂版はこの録音が
まだソ連時代の1986年に行われているため、その時点で支障のあるスターリン
賛美の部分を含め全面的に変更されている。もちろん作曲者のあずかり知らぬ改訂だ。
(2)アレクサンドル・チトフ/ニュー・フィルハーモニアO. AUTHENTICS BEAUX 38 (c)1998
この演奏団体の素性はよくわからないがサンクトペテルブルクO.に関係する有志で
編成? なにか洗練されてないが妙に力の入った演奏で、この曲そのものの弱さを
補っている。歌詞は改訂版で演奏されているがブックレットに露英で歌詞が印刷さ
れているので資料的に貴重。なお、このCDのジャケ・トラック表記は間違っていて、
本曲と「乾杯」Op.85が入れ違っている。トラックNo12がOp.114でNo11がOp.85なの
で、このCDを聴いて気付いていない方は愕然としてくださいねw。
(3)ポリヤンスキー/ロシア国立SO.+ロシア国立シンフォニックカペラ シャンドスCHAN10056 (c)2003
 (1)で合唱指揮者だったポリヤンスキーが総合指揮者となった執念の録音?
やや丹念な演奏なので、この曲の薄さが強調される出来となっているが、盛り上がる
べきところは大いに盛り上がる。この演奏は歌詞がスターリンをしつこく賛美する
待望の(?)原典版となっているのが貴重。露英を含む対訳が付いているのも親切だ。