クラシックジャーナル006からの引用です。
※※の部分は、「復活」以外の曲に差し替えても成り立つ批評ですね。

------------ここからです--------------------
※※のテンポは、一聴、「安全運転」型。現代の「無謀運転」型に慣れた耳にとって、
やや鈍重に感じられなくもない。ラトルやシャイーといった孫の世代の指揮者の
ようなスコアの深読み(のし過ぎ)をしているわけでもなく、過激なことは
なにひとつおこなっていない。だが、楽譜をよく見ると、オーマンディが※※の
指示を実によく守っていることが理解できる。
 弦がまことに美しい。研ぎ澄まされていて、それでいて円やかで、音程が極めて
良く、それでいて程よい揺らぎ感がある。このフィラデルフィア・サウンドは、
ヴァイオリンの神童として出発したオーマンディの薫陶の賜物であろう。管・打も
美しい。音量はあるのだが、室内楽的ともいえるような気配りがなされており、
サウンドのフォルムが非常に整っている。
 その結果として得られるのは大きな感動だ。ハートで聴いてよし。アタマで聴いて
よし。理論的にも感覚的にもバランスのとれたシリアスな演奏である。その
カラフルなサウンドゆえ、オーマンディは長らくイロモノの指揮者と誤解されてきた。
フィラデルフィア管も「アメリカのオケ」という理由で不当な評価を受けていた。
しかしながら当盤を含む一連の演奏・録音が復刻されたことでオーマンディ/フィラデルフィア
の再評価の機運が高まることを期待したい。