空気を読まずに3Rネタを。
以前書き込みしたライネッケピアノ曲の連続演奏会 前期(!)4回を聴き終えました。1880年
までのセッションで少年期−リスト ショパン風−バッハへの接近−教育的作品−メルヒェンといった
流れを体験したわけです。
実に多様な、すべての書法を吸収しつくす能力はサンサ−ンスに勝るとも劣らない異常なものでした。
作曲者40歳以降の質的充実めざましく、また教育用の練習曲はブラ−ムスの残したものなどと
異なって創意工夫と実用性、音楽性を兼ね備えた作品であったのも驚きです。
メルヒェンと銘打った諸作もシュ−マンのような内的心情にいたずらに耽溺した音楽ではなく、透明 清明な
タッチでおとぎ話の世界を音化した佳品でした。同ジャンルを好んだメトネルをもっと単純に暖かくした音楽です。
ただその穏やかさと節度が 無我夢中の境地をモット−にした(実際はそんな簡単な概念ではないが)ロマン派の
アクの強い作曲家の中で埋もれる要因になったというのはあり得ることです。
 革新的なところがなかったのも後生の評価にプラスでは無かったでしょう。
ただしこの後30年創作活動をしている訳でこの80年代にこれほど完成されるとあとはマンネリ化さぜるを
得ないのではないかと。いずれ後期のセッションもあるでしょうし少ないながらもリリ−スされる録音を
そういった観点で聴いてみたいと思っています。

いずれにしてもなかなかの経験でした。