方向音痴の私と友人、頼りになるのはカーナビくんだけだった。
朝早くから、くねくねの山道を登ったり降りたり・・・。
私は決して運転は下手じゃないんだけど(上手でもないが)、アウトドアライフっていうか、
カントリーロードは嫌いだから、ものすごくストレスがたまったのでした。
いい加減死にかけた時、視界が開けて美しい海が見えたのだ。
ギザギザの(リアス式海岸?)日本本土最南端とは思えないほど暗い海。
雲一つない晴天なのに。(東シナ海だから)
そこが鑑真和上が上陸された港だったのです。

その港を見下ろす小高い丘の上に鑑真記念館がありました。
和上像公開の時間、1時直前で、まだ余り人も集まってなくて、うんと近くでゆっくりお会いすることができました。
写真では寂しそうな顔をされているという印象が強かったんだけど、実際お目にかかってみると、
穏やかな温かい表情で、ぜんぜん悲しそうでも寂しそうでもなかった。
とても感動しました。
つい何回も頭を下げてしまった。
周りの人たちも皆そんな感じで、同じ気持ちなんだなぁって思った。
横に唐招提寺のお坊様方がいらして、我々を見守っていた。
外に出ると、目の前に厳しい海岸が広がっていて、1250年前の事を想像して、
涙が出てしまった。
和上はこの美しい海を見ることすらできなかったのかな、なんて。