エフゲニー・ムラヴィンスキー 3
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0277名無しの笛の踊り
03/12/29 10:59ID:8QRaYCTBその本の一節を引用する。こんな本が読むに値するかどうかは自分で判断する事。
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私が初めてその人に出会ったのは、いまから三○年も前、横浜港での
ことだった。これから出航しようとする船の前、あるいは、その船の
デッキの上であったかも知れない。「静かな人だ」、そして「深い表情
をした人だ」と思ったことを記憶している。
その人は、夫人とともに私たちの前に現われた。その人は、船が出る
前、見送りにやって来た私の両親に挨拶をし、何かを言った。そのとき
の言葉までは記憶していない。だが、通訳の河島みどりさんの口から
「ショスタコーヴィチは言いました・・・」という言葉が出たことだけは
覚えている。
それから、私はその人に紹介された。「とうとう会えた」と思った。
その日私は、どうしても会いたくて、高校を休んで、横浜に来たのであっ
た。その名は、エフゲニー・ムラヴィンスキー(一九○三〜八七)。
二○世紀を代表する、ロシアの偉大な指揮者である。
(西岡昌紀「ムラヴィンスキー・楽屋の素顔」リベルタ出版・12ページ)
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