舟歌、晩年の孤高の傑作ですね。
どこまでも明るく幸せな南国の太陽というふうに評するする人もいれば、
これほどの寂寥感がただよう曲もまたない、というふうに取る人
もいたりする。
私は後者の評をとるな。
特にコーダの苦渋に満ち満ちた、ある種の痛みをともなうような複雑で
斬新な和声にそれをひしひしと感じる。あんな痛い音楽はそうはないと
思う。