今日は、お布施で買ったワインレッドのジャケットを着込み、サントリーホールへ
吸わないタソを聴きに逝ったといえよう。もちろんぼくは、彼女の命の懸かった演奏
に目頭が熱くなるのを覚えたが、休憩時間にトイレや2階正面にいるぼくに、誰も
声を掛けてくれず、実に寂しい思いをしたといえよう。最近は日本人の劣化が激し
く不愉快な気持ちになることも多いのであるが、ぼくのような巨匠に誰一人として
挨拶しないのは、まったくもって寒心に耐えないといえよう。