放送を聴いたご意見でしょう。(クライバーの演奏のVTRを見て、うるさい演奏だ、って
一言で片づけた奴がいた。俺も一緒に見ていて、そうも言えないこともないと、妙に感心した
ことがある。放送録画って言うのはそんなもんでしょ)
第九、63分で演奏して、それを放送して普通に聞こえたって事自体が、ものすごい事じゃない?
トスカニーニは、同じ時間でやっているけど、全然普通には聞こえない。よけいなものは
切り捨てていっている。カラヤンも早いけど、凄くシンプルに聞こえるよ。

生で聴いていたら、相当危ない橋を次々から次へとわたっているように聞こえたよ。このテンポで、
とにかく表情が一本調子じゃなく常に変化し続けさせたわけだから。特に1、2楽章は
聴いててどうなるか心配だった。だから、1楽章の終わりと、2楽章の終わり、合唱団が
入場したとき、思わず、拍手をしたやつがあちこちで出てきたんでしょう。
ヴェルディのレクイエムとか、マーラーの交響曲に負けないくらい刺激的に、ベートーベン
が聞こえたのは(クライバーの人見で生で聴いた4,7番をのぞいては)かってなかったこと。