ベートーヴェン ピアノ・ソナタ総合 その1
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0683名無しの笛の踊り
03/12/25 10:25ID:Z9wEweJ4シュナーベルの演奏の方がバックハウスのそれより鷹揚だというのは、
(鷹揚と言う言葉の捉え方の違いかもしれないが)奇妙な意見だ。
シュナーベルの楽譜の音化に対する意欲はほとんど偏執的なまでのレベルで、
時に神経がピリピリ張りつめたような緊張を聴き手に迫るものだ。
むしろバックハウスの演奏が(細かい表現の追求は抑え気味で)スケールの
大きいゆったり感で魅了する演奏だ。
例えば、ベートーヴェンが多用する強弱のコントラストを極度に強調するデュナーミク指示、
例えばクレッシェンドの頂点の直後にピアノを持ってくるとみたいな(弾きづらい)指示を
シュナーベルぐらい涙ぐましいまでに忠実に再現に努めている人はいない。
バックハウスは、自分の感性の大きな流れを重視している感じで、急激なコントラストを
求めるデュナーミク指示はだいたいおおらかに無視する。でもこれが彼の演奏の
独特の大きく呼吸する自然な語り口につながっているのだから、あながち批判すべき
ものではないのだとも思う。ただベートーヴェンはバックハウスを聴いていればいい、
というのは無いと思う。これも個性の強い名演奏の一つなのであって、これは違うと
考えて他を求める人の見識もそれはそれで正解なのだと思う。。
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