「田園」の一楽章の出だし、ベースに導かれて旋律が弱起で始まるところを聴くと、
ああやっぱり「運命」と双子の兄弟なんだなぁと思う。
思いを凝縮しまくって一気にぶちまける「運命」も素敵だけれど、
あふれるもの(幸福感)を止めようがないといった感のある「田園」もいい曲だなぁ、
と最近つくづく思うようになった。
ふだんおっかない顔で運命と戦ってるような指揮者の方が、
逆にこの曲の魅力に気づいて、うまく引き出せるのではないかしら。

てなわけで一押しはムラヴィンスキー&レニングラードフィル。
私はロシヤンディスクのが好きだが、
録音が良くないといわれるアルトゥス盤でも曲の魅力は十分伝わってると思う。
ムラヴィンで「田園」なんて、と思う人ほど聴いて欲しいなぁ。
このマエストロが、ときどき呆れるほどリリカルな表現をする指揮者だというのが、
分かっていただけると思いまする。