上のほうでも話題になってたようですが、ミルスタインの自伝に
1940年にラフマニノフとオーマンディが共演、録音したピアノ協奏曲第3番の逸話にも触れられてました。

「第二楽章の序盤、第三楽章に移る所で全部の鍵盤を使って弾く技巧の大カデンツァがある。
 ラフマニノフはこんな文句を言っていた。
 『このパッセージだけで15テイクも演奏したんだよ。最後のB♭以外、みんな巧くいったんだけどね。
  仕方がないからそのパッセージだけ翌日に再録音することにしたんだ。
  その日は家に帰って、とにかくそこを徹底的に練習したよ。翌日、B♭はO.Kだったがね、残りは目茶目茶!』
 今日ではもちろん上手に合成するだろう。現代のレコード業界ではいとも簡単だ。」