>>657
 有名なエピソードなので、誰も書いていないと思うが、内容は
シューマンの交響曲第4番に関する議論だった。その議論で腹を
立てたチェリが、「あなたはフルトヴェングラーの演奏で、第4番の
第4楽章の出だしで何が起こったのか、想像だにしないでしょうね!」
と言ったという。

 しかし個人的にはこの意見は賛成できない。自分は、以下のレコードを
所有してたまに聴いている。
1.フルトヴェングラー指揮ベルリンフィル
  DGの初期盤(10インチ盤)
2.チェリビダッケ指揮ミュンヘンフィル
  80年代後半の演奏
3.カラヤン指揮ウィーンフィル
  80年代半ばのザルツブルグのライブ録音
 (今は海賊盤で出ている)
4.カラヤン指揮(リハーサル付き)
  60年代後半のビデオ用録音

これらの演奏を聴く限り、フルトヴェングラーの演奏をよく理解している
のはカラヤンの3の演奏であり、チェリビダッケではなかった。ただ、
カラヤンの演奏も上記のアクシデントが発生した頃に録音した4の
演奏を聴いたことがあるが、そのときの演奏はチェリビダッケに似ていて、
大した演奏ではないと思ってしまった。

正直な話、この当時は、フルトヴェングラーの演奏をどちらも理解して
いなかったのではないかと思う。カラヤンは3の演奏を聴く限り、
考え直したのかな?と思ったが。