指揮がカラヤン! オケがSKD! コロがワルター! シュライヤーのダーヴィッド!
み〜んな、すんばらしいんです。でもアダムがミスキャス! ドレスデン所縁の歌手で、
当代の重鎮なんだけど、いかんせんザックスを歌うには音程がフラつき杉です。実際に、
彼が歌うのをゼンパーオパーで聞きました。誠実そのものな歌唱は尊敬に値するものです。
しかし、ザックス(その時はマイスタージンガーではない)は彼の役ではないです。あくま
でワタシ的にはということで、突っ込まんでくださいw。

以前、ゼンパーオパーで『マイスタージンガー』の上演を見ました。演出と舞台は20年程
前のバイロイトのもの。懐かしい雰囲気に包まれましたが、やはり何といってもあそこは
オケの力で保っている劇場だなあと思いました。ワーグナーやシュトラウスを演奏させた
ら、常打ちの劇場ではゼンパーのオケ(SKD)が文句なく一番。三幕冒頭のホルン・アン
サンブルなんか深々としたドイツの森にいるような錯覚に囚われちゃったのでした。

ベストと思われるキャスティングは、1988年のミュンヘンの来日公演だと思うのですよ。
ヴァイクル、プライ、コロ、シュライヤー、ポップ……主役級の男性歌手がこれだけ揃っ
た幸運に感謝しましたね。

……ドレスデン盤(70年録音)のキャスティングを眺めていて、その後に一線級のオペラ歌
手になった連中がゴロゴロその他親方なんかを歌っているのに気づきました。ヒースター
マン(アイスリンガー)、フォーゲル(フォルツ)、モル(夜警)……いやいや。