たとえば、これらの時代の曲が何故良いか?何故魂を奪われるまでに至るのか、という事について。

それは、マクロ的な視点から言えば、彼らが音楽というものを神から授かった
崇高的なものであるとした上で、まず演奏される旋律一つ一つに重要な意味を
持たせようとしたからである。

今の若い作曲家達は、作曲活動に取り組む前に、そういった意味で一度原点に立ち返る
必要があると思う。本当の意味で音楽とは何か、制作活動=作曲をする
という事がどういう意味を成すのかを知る必要がある。

単純に「音を純粋に楽しむべきだ」という意見は、作曲家にとって無責任な基準になりかねない。
本当の意味で楽しむには、まずは音の歴史を知り、そしてその音楽を作り手が何を思い描きながら
創造したのかを知る事が重要である。彼らの思いとそれらの音を
脳裏と耳で交錯しつつ、隠された意味を知り、学ぶのだ。
また、そうした上でこそ、彼らの手法を借りる価値があるのだから。