モダンでの表現はやり尽くされてしまった感は否めない。
リヒター、クレンペラー、カザルス。あと何が必要?
古楽の演奏は、理念より響きを求めるものなので、
ことさら音楽の偉大さを見せ掛ける類いではないから、
まあバッハの偉大さ(かなり古びた進歩史観)が感じ取れない香具師がいても仕方ない。
それにしてもバッハは、どの程度、形而上的または進歩的だったのだろう?
平均律と楽器を指定しないいくつかの曲の存在がある以上、
当時の響きの再現をオーセンティックと断じるには無理があるとは思う。
しかし、実際に演奏を耳にしてしまうと、もうモダンに戻る気はしないんだよね。
結局、モダンに代表される進歩史観というものが今は息苦しいのだと思う。