>>385 ペルトの音楽は、芸術としての音楽として捉えるよりも、
完全にキリスト教の立場から作曲された純粋な宗教音楽であって、
芸術とは別個の立場に位置していると考えるのが自然だと思います。
彼の代表作であるMiserere, Passio, Litanyなどといった一連の
作品は、それまでの音楽史とは全く無縁の流れを組んだものであり
(中世のキリスト教音楽の流れを組んでいる)、ウエーベルン
やそれ以後のセリー主義、ミニマリズム、さらには癒しの音楽
などとは関係ないと思います。
ただ、彼のそうした宗教的スタイルは、西洋音楽史の文脈においては、
主に、プリミティビスムなどといった概念によって変換され、そして
その変換された概念の作用によって、私たちは彼の音楽に感動しているといった
状態があるのではないか、と考えられます。